椅子やソファは同じデザインのものでもその張地によって随分と印象が変わるものです。布か革か、その色目やテクスチャーなど。ARNE JACOBSENのSWAN CHAIRと言えば一般的には布張りなら鮮やかな赤や青、オレンジなどのイメージが強い椅子ではないでしょうか。しかし今回はグレーと茶のミックスという渋い色目の張地です。主張しない大人しい（大人な？）スワンをお探しの方には丁度良いかもしれません。
SWAN CHAIR – ARNE JACOBSEN/FRITZ HANSEN 2007/Hallingdal 270 /  used  SOLD

フィンランドを代表するテキスタイルデザイナーDORA JUNG(1906-1980)のリネンクロス（ランチョンマット、テーブルランナー）が少しだけ入荷しました。Tampella工房で1960~73製作されたシリーズ。柄も無くいたってシンプルな無地ですが独特の色目と上質なリネンの風合いに惹かれます。1950年代を中心にダマスク織りで秀でたアートピースを多く生み出し高く評価されるデザイナーですが、こんな素朴なデイリーユースも多く手がけていました。意外にありそうで無いもの。他にキッチンクロスとテーブルナプキンも少々。

先月ヘルシンキで仕入れて来たテーブルランプを展示しました。どっしりとしたチークの台座に真鍮の支柱、布のシェードは円形ではなく少し変わった小判型。その固定方法も意外でユニーク。H60cmありますが置く場所を工夫すればいい演出が出来そうです。
vintage table lamp-DENMARK /W300 D190 H600    SOLD OUT

気分転換に部屋の模様替えをする事がありますが、壁のアートの架け替えは特に効果的だと感じます。決まった場所に留まらせずに意識的にあちこちに移動してみたり、全く別のものに替えてみたり。家具や小物との組み合わせ方も相まって空間やそのモノ自身が随分違って見える場合があるものです。お互いが引き立て合ったり反発したり。出来ればミスマッチも楽しみたいところです。
lithograph -Kumi Sugai  ed71/99  1990 SOLD OUT
vintage cabinet -Peter Hvidt&Orla Molgaard Nielsen/Denmark  SOLD OUT

買い付けの旅から先週帰国しました。コペンハーゲンもヘルシンキも秋の冷気が心地良く仕事をするには快適な気候が続いていました。現在の円高で為替レートはかなりの追い風なのですが、ここ数年現地での仕入れコストは軒並み高騰していて（逸品に限りますが）買い付けの内容も年々シビアになってきているのが実情です。これまで以上にバイヤーとしての力量が問われていくように感じています。とは言え今回も早々にコンテナを仕立て神戸港に向けて出荷しました。入荷は１２月中旬の予定です。

ドイツwilkhahn社のユニークな椅子(?)、ヨーロッパではよく見かけるロングセラーです。絵を描く、カウンターテーブルで作業する、キッチンで料理中にちょっと休憩する、いろんなシーンで使用が考えられる「立つと座るの中間の姿勢」を支持する便利な道具。重心となる黒いベースには砂が入っていて起き上がり小法師のように倒れない仕組み。コルクの座面はガスリフトで高さが簡単に変えられます(H63~90cm)　　意外に思われるかもしれませんが慣れるとくせになる「半分座り」。私も店で愛用しています。¥76,000+tax (2024)

文字通りシェードが磁器（pocelain)の照明（light)。電気を消すとコーヒーカップのような白磁のシェードが、点けると光を透過して暖かなオレンジ色に様相を変えます。デザインはデンマークのErik Magnussen(エリック・マグヌッセン）1980年。1950年代のスカンジナビアデザインの流れを引き継ぎ現在も現役で活躍する「大御所」。家具や照明そしてテーブルウエアと幅広い分野の彼の優れたデザインに出会う度にモノを究極まで突き詰めてシンプルかつロングライフな形にデザインする事の難しさにあたらめて気づかされます。
Porcelight  /Erik Magnussen- DENMARK/ (L) R14cm 40w  (S) R11cm  40w  SOLD OUT

重量およそ2kgという超軽量椅子。フレーム部材を極限まで削ぎ落とし、座面を籐張りにすることにより可能となったのですが、コンパクトながら背の位置や角度の工夫で掛け心地もしっかり考慮されています。専用の牛革のマットもようやく完成しました。こちらも軽く、厚み6mm、滑らないように裏面はラバーで仕上げてあります。ナチュラルとチョコブラウンの２色。更にフィット感が増したようです。
small-axe chair オーク又はウォルナット(オイル仕上げ）籐張り¥94,000+tax (¥103,400) (2023.10~)
small-axe chair / Naoki Mukaiyama/ Tenon- JAPAN/W42 D45 H71 SH42

レギュラー品として扱っているデンマークのベンチ、新たに幅90cmのモデルが入荷しました。背なしのベンチは玄関、廊下、寝室などダイニング以外でも活躍の場の多いとても優れたアイテムだと思うのですが、案外使っている方は少ないのでは？腰掛ける椅子と物を置く棚（台）との二つの要素を併せ持つ家具。この幅90cmは小ぶりだし出番も多そうです。
bench / Niels.O.Moller -JL Moller-DENMARK/ W90 D40 H45
オーク材オイル仕上げ　¥108,000(2021.9.1)   画像下のチーク材は廃盤となりました。

台風の後空気が入れ替わったようで朝夕は秋の気配を感じます。日中はまだま夏日なので少し気が早いようですが、ウールの織物もそろそろ店頭に出して行こうと思います。先ずはスエーデンからラグの新柄が入荷。昔懐かしいセーターのような柄は素朴でありながらモダンでもあり、ラグにすると意外に新鮮に感じます。
wool rug / KASTHALL – SWEDEN / new  90×240 cm    　SOLD OUT

少しでも参考になればと建築やインテリアの書籍（私物）で興味深いものを常備して自由にご覧頂いているのですが、以前から売り物ではないのですかとよく聞かれました。廃版になっていたり入手困難なものが意外に多くて長い間リクエストにお答え出来ずにいたのですが、今回厳選して販売を始めました。数ある書籍の中でも私自身が昔から繰り返しよく見て楽しんでいたものからスタート。まだ種類は微々たるものですが、今後少しずつ増やしていきますので乞うご期待。先ずはデンマークから入荷した写真集から。 SCANDINAVIAN MODERN HOUSES  VOL.1, 2    ¥8,640(¥8,000+tax)

数多ある名作と呼ばれている北欧の椅子、それもイージーチェアの中で私が特に好きで度々買い付けてくる椅子の一つがこのEva chair。スエーデンのBruno Mathssonが1934年（！）にデザインしたロングセラー。その小ぶりで軽やかな曲線デザインと体がすっぽり嵌り込むような掛け心地が他の椅子にない個性を持っています。通常は麻のウェビングテープ張りのモデルが多いのですが今回は珍しくナチュラルレザー張りの奇麗なヴィンテージ品が２脚入荷。是非お掛けになってみてください。 SOLD

コペンハーゲンから陶芸作家JENBOさんの作品が数年ぶりに入荷しました。以前も少し扱っていたのですが諸般の事情により一時製作を中断していたもの。昨年秋に現地のアトリエを訪問し発注をかけていた器がようやく到着。作者も販売者（私です）もスローペースなのでこんな具合が丁度良いのです。彼女の作品のコンセプトは「用途を限定しない自由なうつわ』守備範囲の広いいたってシンプルな器は、カップ、ボウル、プレート。色はベージュと濃紺の２色展開。普段の食卓で使用頻度大です。
JENBO  /cup-S ¥2,940 cup-L ¥3,570 plate ¥5,880  bowl ¥5,040   saucer-lid ¥1,680
SOLD OUT (欠品中）

夙川に移転オープンしてから早くも2週間。バタバタしていたのも一段落してようやく本来のペースが取り戻せたところです。そんな中、先週末にデンマークからコンテナが到着し早速店頭に展示しました。今回はソファ、イージーチェア、サイドボードが中心。一度ご覧になってください。

8月4日ようやく夙川へ移転、オープンしました。短期間での改装と引っ越し。しかもこの暑さの中での作業は予想以上にハードでした。
そんな中無理をして手伝ってくれた友人達には心から感謝です。またこの3日間たくさんの方々から予期せぬ?移転祝いをいただきました。とても恐縮しております。ありがとうございました。以前ブログでもご案内した通り交通の便の良い判りやすい（御影店が判りにく過ぎた?）ロケーションです。人も商品もさほど変わりませんが御影店とはまた少し違った空気を感じていただければと思います。どうぞお越しください。お待ちしております。